2000-04-20 第147回国会 参議院 財政・金融委員会 第11号
次も郵政省にお尋ねしたいんですけれども、今回の法改正によりましてABS市場は厚みを増すものと予想されております。郵政省は、ABSへの運用に対しまして、厳格な政令を定め、慎重な姿勢を保っていると承知しておりますけれども、今後こうしたスタンスを維持されますか、今も慎重とかいろいろありましたけれども。それとも、市場の厚みを見ながら弾力的に政令を緩和していく、そのようにお考えなのでしょうか。
次も郵政省にお尋ねしたいんですけれども、今回の法改正によりましてABS市場は厚みを増すものと予想されております。郵政省は、ABSへの運用に対しまして、厳格な政令を定め、慎重な姿勢を保っていると承知しておりますけれども、今後こうしたスタンスを維持されますか、今も慎重とかいろいろありましたけれども。それとも、市場の厚みを見ながら弾力的に政令を緩和していく、そのようにお考えなのでしょうか。
今回の法改正による郵貯、簡保の運用対象としての追加は、郵貯、簡保の自主運用という郵政省側からの必要もあると思いますが、それ以上にABS市場の立ち上げのために郵貯、簡保の導入が必要とされているという見方がないわけでもありません。
今回の法改正によりまして郵貯・簡保資金でSPCが発行する資産担保証券、ABSを購入できるようになるわけですが、ABS市場はまだ未成熟でありまして、そこに公的資金である郵貯・簡保資金が投入されることに私はいささか不安があります。
○政府委員(伏屋和彦君) 先生の御質問の後段の資産担保証券、いわゆるABS市場の育成についてお答えさせていただきます。 債権や不動産といった資産の証券化が進展していくためには、資産担保証券、いわゆるABS市場の発展が重要であると考えております。
これを受けまして郵政省として検討を行っていくわけでございますけれども、ABS市場が整備されますのがただいま御審議いただいております特定目的会社による特定資産の流動化に関する法律が施行されます九月一日以降ということになります。
また、あわせて、今回のSPC法の施行によりまして公正な市場の枠組みが整備されまして、それによりまして多様なABSが発行され、厚みを持った透明で健全なABS市場が拡大していく、そういう市場が形成されるということも私ども資金運用を行います立場から申し上げますと大いに期待しているところでございます。
○緒方靖夫君 公的資金の投入も必要である、そういうこともあるということを言われたんだけれども、こういうことを進める、あるいはそういう仕組みをつくっていく、今度結局不良債権を証券化してABS市場の育成に官民ともに進めていくとか郵貯等々も投入する、そういうことさえも出されているわけですけれども、私はこういう方向というのは従来政府は言ってこなかったことだと思うんです。
と同時に、民活による新しい住宅・社会資本の整備手法というものを確立するためにも、我が国におきましてできるだけ包括的かつ本格的なABS市場の導入育成というものが必要ではなかろうかと思います。ABS、つまり不動産などの資産を担保にした証券、そういうものが一般的に出回るようにならなければ不動産などの資産運用というものはなかなかうまくいかないのではなかろうか、そんなふうに実は思っておるわけであります。
それから、一般投資家から金を集めるというのが証券化でABS市場、こういうふうになるわけですけれども、またこういうものを我が国の場合にも育成していかないと、千二百兆円という国民貯蓄があるわけですから海外へ流れるおそれが非常に強いです。アメリカやヨーロッパの金融機関がどっと日本へ入ってきて、彼らはそういうシステムを持っておるわけですから。